「長い間、使い続けている台所をそろそろリフォームしようかな」
「どういう基準でキッチンを選べば良いのか分からない」
このような悩みを抱えている方のために、まずはこれまでの台所とキッチンがどのように変化したのか、また沖縄特有の風土を考慮したうえで、台所選びにおいて重要となる要素についご説明いたします。

□台所とキッチンの違いとは？

台所とキッチンは、現代において同じ意味の単語として考えられていますが、昔はニュアンスに違いがありました。
台所とは、日本風のキッチンであり、特徴としては釜戸があったり、家の北側に位置することが多かったです。
北側にあるのは、日光の影響をできるだけ受けないようにするためです。
近年では炊飯器や冷蔵庫ができたことにより、方角的なしばりはあまり重視されなくなりました。

もう一つ、従来の台所とキッチンの違いとして、消臭能力の高さ・掃除のしやすさがあります。
これまでは臭いがしないように、リビングやダイニングから離れた場所に設けることが当たり前でしたが、現在ではこのようなことに気を使う必要性が下がりました。
以上のことから、間取りを変更する際に台所の場所選びの制限がなくなったと言えます。

□沖縄ならではの台所の悩み

沖縄の特徴として、高温多湿が挙げられます。
これによって引き起こされる問題として、汚れの問題、臭いの問題があります。
多湿性によりカビが繁殖しやすく、汚れや臭いが残りやすくなっています。

台所は食品を扱う場所であり、清潔に保つ必要があるため、その障害となる高温多湿は台所選びの際に多少なりとも意識しておく必要があります。
沖縄で特に台所に求めるべき要素は、耐水性・耐汚生の高さです。
汚れを濡らした布で拭くだけで取れる、汚れが染み込みにくい、腐りにくいなどの性質があてはまります。

そういった特徴を持つ素材として、ステンレスが挙げられます。
これはよくホテルのレストランの厨房などで使われています。
清潔性の優先度が高いのであれば、間違いなくステンレスをおすすめします。
ステンレスの弱みは傷つきやすさがありますが、特殊エンボス加工という技術により、傷がつくのを防いでくれます。

□最後に

今回は沖縄ならではの台所の悩みと、これまでの台所とキッチンの違いについて話していきました。
既存の台所の概念にしばられることなく、本当にご自身が理想とするキッチンを思い描いてみてましょう。
台所リフォームをご検討の際にこちらの記事がご参考いただければ幸いです。