地震が頻発する日本において、住まいの耐震性は非常に重要です。
そこで、この記事では耐震補強が必要な木造住宅の特徴や耐震補強工事の種類について解説します。
耐震補強が必要な木造住宅の特徴には何があるのでしょうか。
以下に挙げる特徴に当てはまっている場合は、ぜひ耐震補強工事を検討してみてください。
・南側に開口部が連続しており、壁のバランスが四方で取れていない住宅
・外壁や基礎部分に大きなひび割れがある木造住宅
・地盤が弱い地域に建っている木造住宅
・柱や壁の水平度や垂直度に問題がある木造住宅
・形状が複雑な木造住宅
・瓦屋根や土壁で作られている木造住宅
これらの住宅は耐震性が低い場合が多いので注意してくださいね。
住宅の耐震補強工事には、「外壁を撤去して外側から行う工事」「外壁と撤去せずに外側から行う工事」「内壁を撤去して内側から行う工事」の3つがあります。
ここではそれらの方法について詳しく解説します。
この方法をとると、外壁を取り除くことによって土台や柱などの劣化状況や、断熱材や筋交いの状態を確認できます。
そのため、基礎部分のひび割れや木部の腐食度合いに合わせて、計画的に補修できます。
この方法は、最も確実に耐震性を補強できる工事と言えるでしょう。
ただ、外壁を取り除いて外側から耐震補強する場合は、それに費用がかかるので注意しましょう。
この方法をとると、短期間での補強工事が可能です。
しかし、外壁を取り除かずに行うため、土台や筋交いなどの状況を確認できない点に注意しましょう。
先ほど紹介した外壁を撤去してから行う耐震補強工事に比べると、正確性や確実性が下がります。
この方法は、住宅が密集しているエリアに建っている住まいに向いています。
住宅街に重機が入らない場合、内壁を除去して内側から行う補強工事の方が良いでしょう。
こちらは内壁を撤去するので、1つ目の方法と同じように、住まいの状況に合わせて計画的に補修できます。
耐震補強工事が必要な住宅の特徴や工事の種類について解説しました。
ご自身の住まいに耐震補強工事が必要なのか、また耐震補強工事が必要な場合はどの方法が適切なのか、イメージできましたでしょうか。
今回の記事を参考に、適切な耐震補強工事を行ってくださいね。