外壁リフォームをお考えの多くの方は、「再塗装」を検討されているのではないでしょうか。
既存の外壁に新たな外壁材を設置する「重ね張り」は、まるで新築のような仕上がりになります。
今回は、「重ね張り」のメリット・デメリットについてご紹介します。

□「再塗装」よりも「重ね張り」がおすすめである理由とは

外壁リフォームをする際、再塗装を考えがちですが、重ね張りがおすすめです。
ここでは、重ね張りのメリットについてご紹介します。

1つ目は、デザインも色も新築と同じように選べることです。
金属サイディングは、カラーも柄の形状もさまざまな種類があります。
既存の外壁に塗料を塗るわけではないので、印象を大幅に変えられます。

2つ目は、将来のメンテナンス費用を抑えられることです。
色褪せしにくいので、綺麗な状態が続きます。
そのため、メンテナンスの回数も少なくて済み、長期的に見るとコストパフォーマンスが良いと言えるでしょう。

3つ目は、冷暖房費の削減効果が期待できることです。
金属サイディングを重ね張りすることによって、夏の日差しによる温度上昇を抑えられます。
また、冬は内包した断熱材によって暖気が外壁から逃げてしまうのを防ぎます。
冷房・暖房共に過ごしやすい温度設定ができるので、電気代の節約に効果があります。

□外壁の重ね張りリフォームのデメリット

重ね張りのメリットについてご紹介しましたが、デメリットもあります。

1つ目は、内部結露が発生する可能性があることです。
その原因は、外壁の内と外で生まれる気温差や既存の壁と重ね張りをした外壁の間の湿気です。
気温差が生じると空気中の水分が結露になって壁の中に発生してしまうのです。

しかし、内部結露は壁の中に空気の抜け道をつくることで防げます。
リフォームをする際に、「胴縁」という部材を配置してもらい、空気の抜け道をつくりましょう。

2つ目は、建物の総重量が増えることです。
外壁材が増えるので、もちろん建物の総重量も増えます。
建物が重いと、地震が起きたときに揺れを感じやすくなります。
そのため、重ね張りをする際には外壁材の重さにも注目して、実行するかどうか検討しましょう。

「金属系」や「樹脂系」のサイディングボードは比較的軽いので、これらの外壁がおすすめです。

□まとめ

今回は、「重ね張り」のメリット・デメリットについてご紹介しました。
重ね張りにはデメリットがあるものの、どれも対策次第で解決できます。
ぜひ重ね張りで外壁リフォームをしてみてはいかがでしょうか。