健康を第一に考える私たちにとって、日々の入浴はリラックスの時間であると同時に、意外な健康リスクにもなり得ます。
特に冬場の浴室でのヒートショックは、無視できないリスクです。
本記事では、ヒートショックの危険性とその対策について、実用的な情報を提供します。

□ヒートショックとは？浴室での危険と対策

ヒートショックとは、急激な温度変化により血圧が不安定になり、最悪の場合、意識障害や脳卒中を引き起こすリスクがある状態を指します。
寒い脱衣所から暖かい浴室への移動、あるいはその逆の状況が、特に危険です。
ヒートショックの原因はいくつかありますが、以下のようなことが挙げられます。

1:激しい温度差

日本の住宅では、浴室が北側に配置されていることが多く、冬場は特に温度差が激しくなります。
暖かい部屋から寒い浴室へ移動する際、体温調節のために血圧が上昇します。

2:血圧の急な変化

お湯に浸かることで血管が拡張し、血圧が下がります。
しかし、洗い場での活動や寒い脱衣所への移動で再び血圧が変動し、これがヒートショックのリスクを高めます。

予防策を以下でご紹介します。

・脱衣所や浴室を暖める

入浴前には、暖房器具を使用して温度の急激な変化を避けましょう。
また、浴槽のお湯で蒸気を発生させることも有効です。

・お湯の温度管理

お湯は41度以下に設定し、入浴時間は10分以内にしましょう。

・かけ湯を利用

入浴前には、身体を徐々に慣らすためにかけ湯から始めましょう。

・半身浴の推奨

心臓病や高血圧の方は、半身浴をおすすめします。
長湯は避けましょう。

□効果的な脱衣所・浴室暖房機の選び方

ヒートショックを防ぐためには、脱衣所や浴室を適切に暖めることが重要です。
特に脱衣所の暖房は、ヒートショック予防のために不可欠です。

脱衣所暖房機の選び方は以下を意識してみましょう。

1:速暖性が高い製品を選ぶ

入浴前の短時間で温められる速暖性に優れた暖房機を選びましょう。

2:人感センサー搭載の製品を選ぶ

人の出入りを感知して自動でオン・オフする機能があると、無駄な電気代を節約できます。

一方で、浴室暖房機は遠赤外線ヒーター式やグラファイトヒーター式を選ぶと、即効性があり、足元からしっかりと暖めてくれるため、浴室用に最適です。
入浴中にも室温を快適に維持できます。

□まとめ

ヒートショックは、冬場の入浴時に高いリスクを伴いますが、適切な対策と暖房機の使用により、そのリスクを大幅に軽減できます。
脱衣所と浴室を適切に暖め、お湯の温度と入浴時間に注意することで、安全で快適な入浴環境を実現しましょう。